小満悦(こまんえつ)
みなさん、今までの人生で「ご満悦」という感情になったことがあるでしょうか?楽しかったこと、うれしかったこと、気持ちよかったこと…色々思い出してみても、そう多くは無いはず。
ある日、友人とこのことについて話していたら、「温泉旅館でうまい肴をつまみ、湯船につかって、日本酒一杯。」が最も定番というか、限りなく「ご満悦」に近いのではないかという結論に達しました。
そこで我々男3人は、なけなしの金をはたいて、伊豆に一泊二日の小旅行に出かけ、その通りのことを実践してみたのです。ところが…です。どうも、「ご満悦」という感覚には及ばないような、何かが欠如しているような感覚に襲われたのです。そう、それは…もちろん「女」です。
この時の反省を踏まえ、我々は「ご満悦」の最もポピュラーな定義を確立しました。それは、「温泉旅館でうまい肴をつまみ、湯船につかって、愛人と日本酒一杯。」です。
さてさて、新たな定義を確立したとはいえ、私たちには愛人もいませんし、彼女もいません。実際「ご満悦」にお目にかかるのは遠い未来なのかなあ…と絶望に浸っていた時、「新たな日本語の確立」という、画期的打開策を思いついたわけです。
その「新たな日本語」とは、命名「小満悦(こまんえつ)」。これは、ご満悦には到底及ばないものの、「少し楽しい」、「少しうれしい」といった日常では割とよくある感情を明確にとらえたものです。
小満悦の例としては…
・腹が減ってる時に、コンビニ弁当をダブル食いする。
・銭湯へ行って足をのばして湯船につかる。
・大衆居酒屋で刺身の10点盛りを食す。
・エビス黒ビールを飲む。
・クリスマスに彼女のいない男女同士で飲み、けっこう盛り上がる。
・DVDを購入したら、特典が予想以上に多くついていた。
・サラミ、ビーフジャーキー、マカデミアナッツなどの高級ツマミをコンビニで購入する。
以上のような時に得る感覚を、「小満悦」と呼ぶことにします。間違っても、「ご満悦」と言ってはいけません。概して、「食」に関するものが多いのが、少しむなしいような気もするのですが…。