エレベーターアクション

2009年9月10日

最近の趣味はもっぱら昔なつかしのファミコンをやるという寂しい小生。今ハマっているのはエレベーターアクションというゲーム。これは、マンションのエレベータを銃を持った男が右往左往アップダウンし、人殺しまくるというなんとも非情で単純なゲームだ。

そこで俺は妄想した。実写版エレベーターアクション。もちろん、実際に人殺しまくるわけではなく行き交う人々の心理戦みたいなものだ。

ここは某雑居ビル。このビルはカップルには誠に使い勝手が良くできている。1Fがラーメン屋、2Fが居酒屋、3FがBAR、4Fがアダルトグッズ屋、5Fが何故かアキバ系アニメグッズ屋、6Fがラブホテルで屋上には小規模ながら遊園地がある。

通常のカップルの正しい休日なら、まず屋上の遊園地で遊び、夜は居酒屋で談笑し、BARで「愛してるよ」などとチチクリ合い、アダルトグッズをちら見しつつ、ラブホで実戦開始。翌日ラーメン喰って帰る・・・そういう展開が予測される。ちなみに、ラーメンを喰うタイミングは人によりけりで、BARの後、締めにラーメンを食いに行く者、キスが大蒜風味になるのは嫌だと翌日行く者の二者に別れるだろう。

まさに、ショートカットキー不要のファッキントッシュなエロビルである。

しかし、上記のようなルートはあくまで定番ルート。金の無い中高生カップルならダイレクトにラブホか、あるいはラーメン→ラブホ、年末年始バイト三連荘などした暁には、遊園地→ラーメン→ラブホという夢のルートも実現するだろう。

好きなあの娘を落とそうと目論んでいる男性なら、まず「ラーメン食いに行こうよ」などと行って1Fへ。次のデートで2Fの居酒屋まで行き、3回目のデートでBARまで行ってゴチった上に、アダルトグッズ屋で様子をうかがい、さて、いよいよ・・・となったところで「今日は帰るね」と言われて現実の厳しさを垣間見たりするかもしれない。そして一言「やっぱりアダルトグッズ屋は次回にすべきだったかなあ・・・」などとつぶやくのだろう。

いずれにせよ迷惑なのは純粋に5Fのアニメグッズ屋に行きたい童貞君たちで、彼らはきっと「ちぇ、またラブホにしけこむのかよ」と思いつつ、上階に行くカップル達を哀れみの目で羨望するのだろう。

男と女、オタクとカップル・・・そんな人々の欲望や嫉妬がうずめきあい、必然的に駆け引きを要求されるこのビルのエレベータではまさにぐつぐつと煮えたぎった心理戦が起きているような気がするのだ。

こんな便利なビルの名前はやっぱり、ものぐさビル。いや、ものぐさ萌えビルだったりする。