AV女優へのファンレター
みんな、やってみたいと思いつつ、やってみてないことが世の中には意外と多い。
かくいう僕も、
受験生時代は、
「睡眠排泄食事以外全て映画鑑賞の一週間」とか、
仕事やめたての日には
「目指せ30時間超え!!惰眠むさぼり耐久レース」とか、
「渋谷センター街ですれ違い様に女に声をかけ続ける」
などなど・・・色んなことを思いついたのに、いまだにやってない。
最近では、山田くに子氏が絶賛した「カレーに味噌汁」を松屋で試そうかと
思いつつ、勇気が無くてチャレンジできず。
代わりに、吉野家で「つゆだく!ねぎだく!あ、底ねぎ多めで」と声を振り絞った
のに「つゆだくしかできません」と一蹴される始末。
うーん、人生って難しい。
そんなチキンな僕が唯一やってよかったものがある。
「AV女優へのファンレター」だ。
高校時代僕は、サテライトから上がりたてのマイナープロサッカー選手とか、
金八先生に出演している30人の中で人気の無い人をあえて選んで、手紙をしたためていた。
だがいずれも結果はいま一つ。
せいぜい、宣伝用のコピーサインが送られてきたりする程度。
唯一直筆で返事を出してくれたのは、現日本サッカー協会会員の加藤久氏。
ものすげえ感謝してます。
さて、AV女優はどうか。
僕は肉欲に忠実に従い、自分好みの女優五人に手紙を送った。
マイプリクラと、電話番号をのっけて。
それから、一ヶ月後、
いまでも忘れない7/3、日吉台学生ハイツの夜。
四畳半独居房に鳴り響く、エーデルワイス。
家電にかけてくるのは、親ぐらいなもんだ。
俺「はい。」
声の主「もしもし、健太君?」
俺「どちら様ですか?」
声の主「えへ、誰だかわかる?」
ちなみに。健太とは僕の本名。
たちの悪いイタ電か・・・と思いつつ、どこかで
聞き覚えのある声・・・
俺「えっと・・・」
声の主「マイちゃんだよ。わかる?」
俺「ええ!!!椎名舞さんですか!!!!」
ビタミンGでデビューし、当時アリスJAPANの看板女優だった
椎名舞・・・。小柄ながらもGカップ&愛くるしいアニメ声が魅力的な女優だ。
椎名舞「だって、健太君!君はハリウッド女優になれますよ!
なんて書くから、笑ちゃったよ。」
なんか、俺が褒めちぎったのが功を奏したらしい。
生きてて良かった・・・
その後、彼女の生い立ちから、業界裏話、好きな男性のタイプまで2時間ばかり話し、受話器を置いた。
電話中手淫を試みるも、ついにイクことはなかった。会話に集中しながら、精子を振り絞るのは至難の業。
椎名舞「絶対手紙書くからね!!」
と言った彼女であったが、その後手紙がくることは無かった。
世の中、そんなもんだろと思いつつ、一抹の夢を与えてくれた彼女に感謝。
今彼女はどうしているのだろう。
電話の後、僕はビタミンGをデッキに投入。
その晩、チン○が擦り切れるまでせんずりした。